今回はPOVO2.0をポケットWiFiで利用する時の備忘録です。
基本的にWiFiがある環境で活動していますが、1日出掛ける時や泊まる時に「容量を気にせずネットを使いたい」と思い契約しました。
ただ、POVO側が推奨しているやり方ではないのでその点は注意して下さい。
POVO2.0の契約と開通
契約は簡単
契約はPOVO2.0アプリをスマホにインストールして行います。
インカメラを用いて顔をスキャンしたり運転免許所などをアップロードする必要はありますが、ネットだけで完結します。
申し込みが終わると大体2日以内にPOVOの封筒が届くと思います。
封筒の中にsimカードが付いている台紙があるので、そこに書いてあるバーコードをPOVO2.0アプリ内のカメラで読み込むと開通します。
店舗を持たない、電話対応はしないという割り切ったサービスですが非常に洗練されている印象を受けました。
モバイルルーターにsimを入れよう
なぜWX06を選んだのか
今回はPayPayフリマで新規特典のクーポンが配布されていた事もあり、実質900円でNECのWX06を購入しました。
POVOをモバイルルーターで運用する場合、HUAWEIのW06を使用する記事が出てきますが今回は見送りました。
理由は一点、バッテリーの交換ができないからです。
安価な中古品は基本的に使い潰されてると思うので「外で使おう」と持ち運んでもバッテリーが貧弱だと何の意味もありません。
バッテリー持ちは端末によって様々なのでリスクを減らす意味を込めて今回はWX06を選びました。
端末のスペックはW06の方が上で回線の下りが1Gbps超えます。
WX06は約半分の450Mbpsです。
ただ、モバイルルーターの回線状況で500Mbps以上出る訳がないですし、理論値よりもバッテリーの交換をできる方が個人的には大事だったのでこちらを選びました。
互換バッテリーは注意が必要かも?
Amazonなどでは安価な互換バッテリーが売られており、WX06の互換バッテリーも販売されています。
公式の製品を買うと中古本体の何倍もかかるので躊躇する方も多いと思いますが、買う際は注意しましょう。
何を注意するのかと言うと、爆発するとかバッテリー持ちが悪いという話ではなく、バッテリーを処分する時の話です。
バッテリーの処分と言えば家電量販店や自治体が回収しているイメージがありますが、実は持ち込めるバッテリーは JBRCに加入している企業の製品だけという場合が多いです。
互換バッテリーを売っている会社は加入してない場合が殆どで、店舗に持ち込んでも拒否される事が多いです。
なので、販売会社にメールで確認を行い、バッテリーを自己負担で送らないといけない場合があります。
ただ、自治体によってはどんなバッテリーでも回収してくれる事もあるので、先ずは確認することをお勧めします。
バッテリーを外してsimを挿入
裏蓋がパカッと開くのでバッテリーを外すとsimを挿れる部分が現れます。
POVOのsim台紙は色んなサイズに切り取る事ができますが、一番小さいnanoサイズで取り外しましょう
ここまで出来たら本体上のボタンを長押しして電源をいれます。
勿論、これだけでは繋がらないので、次は本体設定をやっていきます。
ルーターのWiFiに接続して設定を変えていく
WX06はタッチ式で横にスライドさせて設定を表示させます。
Wifiに接続し管理者画面にログインする
画面を左にスライドさせ「情報」から「WiFi情報」をタップします。
その後、下にスクロールするとSSIDとパスワードが表示されているのでスマホかPCでWiFiに接続します。
管理者画面にログインしてAPNを設定する
「情報」から「端末情報」をタップし、下にスクロールするとクイック設定WebへのURLと管理者パスワードの初期値を確認できます。
WX06のWiFiに接続した端末(PC・スマホ)のブラウザから下記のURLを入力します。
すると以下のような画面に遷移するので「ネットワーク設定」から「プロファイル設定」をタップしましょう。
なお、この時にidやパスワードの入力を求められると思いますが初回は
ユーザー名に「admin」
パスワードに「管理者パスワードの初期値」
を入力しましょう。
プロファイル設定に移動するとプロファイルリストに「no setup」があるので選択しましょう。
すると空欄が表示されるので、画像のように入力します。
大事なのはAPN(接続先情報)の「povo.jp」だけなので、プロファイル名やユーザー名パスワードは適当でいいです。
認証タイプは「CHAP」、IPタイプは「IPv4&IPv6」を選択します。
自分が設定した感じだとこうなりました。
プロファイル名 「POVO2.0」
APN(接続先情報) 「povo.jp」
ユーザー名 「povo」
パスワード 「povo」
認証タイプ 「CHAP」
IPタイプ 「IPv4&IPv6」
最後に必ず保存を押します。
これで設定は完了です。
APNの設定と通信モードを変える
画面を右にスライドさせ「設定」から「ネットワーク」をタップします。
すると下記画像のようになるので、「通信モード」と「APN」をそれぞれ設定します。
APNの設定
APNをタップすると色々なプリセットが登録されていますが、先程設定した「POVO2.0」を選択します。
これでPOVO2.0に接続されました。
次はルーターが4G回線を使用できるよう通信モードを変更します。
通信モードの設定
WX06には2つの通信モードが用意されています。
「HS」はWiMAX回線のみを利用し、「HS+A」はWiMAXエリアと4GLTE回線を利用します。
POVO2.0では4GLTE回線のみを利用するので「HS+A」を選択します。
これでPOVO2.0をWX06で利用できるようになりました。
実測
スマホのPOVO2.0アプリで使い放題のトッピングを適用した状態で計測しました。
現在(22/06/14)は適用した翌日の23:59まで使えるので約2日使えます。
SpeedTestでの計測
Google インターネット速度テスト
使ってみた感想
回線速度について
トッピング無しの場合は正直言って全く使えないです。
100kbps代はアプリ開くだけでも非常に低速でイライラしか溜まりません。
トッピングすると自分の場合は30Mbps以上平均で出ました。
これだけ出るなら複数台繋いでも普通に使えるでしょう。
Pingは流石に遅いですがオンライン対戦などをしなければ大丈夫です。
回線はauの4GLTE網そのままなので日本でも非常に繋がりやすい部類に入ると思います。
ただ、アップロードは遅いので配信等は試してないですが、もしかしたら厳しいかもしれません。
端末について
バッテリーは中古なのでそこまで長持ちしないです。
5時間程で空になるので、バッテリーを買い替えるかモバイルバッテリーが必要だと思います。
端末は使用中にそれなりに熱を持ちます。
「熱いな!」って思うくらいには熱くなるので、カバーはつけない方が個人的にはいいと思います。
終わりに
自分のメイン回線は使用量に応じて値段が変わるサービスなので、大量に消費したいと思っても使えませんでした。
今回POVOを契約した事によって使いたい時だけ容量を気にせず使えるようになりました。
基本料金0円なので手軽に使えるほか、180日間に一度トッピングすれば比較的低料金で回線維持できるので、品質と低価格を兼ね備えた非常に優秀なモバイルルーターだと思います。
是非とも皆さんも使って見て下さいね!
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