今回、ASUS JAPAN株式会社様からRT-AX1800Uのご提供を頂いたので開封と使用した感想、設定方法を解説しようと思います。
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スペック(重要な部分のみ)
アンテナ | デュアルバンド対応 外付け×4 |
対応周波数 | 2.4GHz & 5GHz Wi-Fi6対応 |
WAN | 10/100/1000 Base T×1 |
LAN | 10/100/1000 Base T x 3 |
USBポート | USB 2.0 x 1 |
対応無線規格 | 802.11b Up to 11Mbps 802.11a/g Up to 54Mbps 802.11n Up to 300Mbps 802.11ac 5GHz 867Mbps 802.11ax 2.4GHz 574Mbps, 5GHz 1201Mbps -速度は規格値- |
セキュリティ | WPA/WPA2/WPA3-Personal WPA/WPA2-Enterprise WPS |
IPv6 | 対応 |
サイズ | W190mm D126mm H188mm |
重量 | 364 g |
壁掛け | 可 |
利用目安 | 戸建て 3階 マンション 4LDK 接続台数 32台 |
その他 | ペアレンタルコントロール、AiProtection、保証期間 2年 |
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エントリーモデルのルーター
本商品はエントリーモデルに位置づけられています。
WiFiの速度はよくあるWiFi6エントリーモデル程のスピードですが、接続台数や電波の目安はエントリーモデルとしては上位の部類に入ると思います。
また、ASUSのルーターには簡単に設定ができるios/Android用のアプリがあるのですが、これが非常によくできています。
簡単な操作でセッティングが終わるのは、ネットに疎い人や強い人関係なくオススメできる点だと感じました。
では実際に中身を見ていきましょう。
開封
本体(外箱)
中身
付属品
- 本体(RT-AX1800U)
- 電源アダプター
- LANケーブル(1m)
- 保証書など(右上の袋)
背面
左から順に
- リセットボタン
- 電源ボタン
- 電源(DC IN)
- WPS
- USB
- WAN(ONUやルーターから繋げる場所)
- LAN端子×3
裏面(壁掛け用の引っ掛け)
白い部分にパスワードやSSIDが書かれています。
大きさ比較
iPhone 14と並べて大きさを比較しました。
iPhoneにはケースを付けていますが、それなりの大きさはあります。
初期設定
製品に同梱されている説明書の設置部分(はじめに)をよく読んで設置して下さい。
電源が入らない場合は後ろ側にある電源ボタンをオンしているか確認して下さい。
本記事ではWANにLANケーブルを接続して電源を投入した状態から解説したいと思います。
今回紹介する内容はあくまで一例になります。
環境によって変わるので契約しているプロパイダや同梱されている説明書をよくご覧になって下さい。
アプリのダウンロード
この記事ではiosで動作確認を行っています。
ios
Android
アプリから初期設定を行う
- アプリを開きセットアップをタップします。
- ASUS WiFiルーターをタップします。
- 本体のQRコードをスキャンするか、スマホの設定から手動でWiFiに接続します。
WiFiのパスワードはQRコードがある本体裏面に印字されているのでQRコードの方が楽かもしれません。
- サインインを求められるので両方にadminを入力しましょう。
- すると、ユーザー名とパスワードを変更するように言われるので変更します。
何でもいいですが、今後ルーターにログインする時に必須なので忘れないようにして下さい。 - その後リモート接続を有効化とでますが「はい」を選択します。
これで大半の方はインターネットに接続されるのではないかと思います。
ただ、これは確認した方がいいと感じたものがあったので、もう少し深掘りしたいと思います。
動作モードの確認
恐らく最初の動作モードは「ルーターモード」になっています。
基本的にはこれで問題ありませんが、既存のルーターに本商品を繋ぐ場合は注意が必要です。
普通はONUと呼ばれる端末にルーターを繋ぎますが、人によってはONUの先にルーターを繋いでおり、その先にWiFiルーターを繋げる事もあると思います。
その場合、ルーターモード時に起動するDHCPという機能が二重になってしまいインターネットが正常に繋がらない場合があります。
そういった場合はルーターをアクセスポイント(AP)モードにしてすることで解決します。
AP(アクセスポイント)モードとはルーターの後ろにあるLAN接続部分を拡張する使い方になります。
このモードでは有線LANを単に無線LANに変換するだけのシンプルなものです。
このおかけでDHCPという機能を一つ前のルーターに集約でき、動作が安定します。
ルーターのモードを変更する
- アプリの下メニューから「設定」→「システム設定」を選択します。
- メニュー内にある「動作モード」をタップします。
- アクセスポイントモードかルーターモードを選択して右上の「適用」をタップすれば完了です。
WiFiのパスワードと暗号化
- アプリのホームから右上のネットワーク名を開きます。
- 「詳細」をタップします。
- ネットワーク設定が開きます
ネットワーク設定ではSSIDやパスワード、暗号化のセキュリティを決めることができます。
WPA2-Personalが選択されていますが、個人的にはWPA2/WPA3-Personalがおすすめです。
現在はWPA3で繋がる機器が増えてますが、古い機器を使用している場合WPA2しか繋がらないものがあります。
この設定では自動で判断してWPA2とWPA3を判別して接続してくれます。
ただ、機器によってはWPA2/WPA3-Personalでは繋がらない物もあるそうなので、その場合はWPA2-Personalに変更して下さい。
また、AiMeshの利用を考えている場合もWPA2の方がよいそうです。
IPv6の確認(APモード時は設定不要)
IPv6での接続がデフォルトではオフになっている可能性があります。
IPv6とは通常のipアドレスよりも高速で通信できる規格になります。
契約している回線によっては接続できない場合もあるので、どのような契約をしているかまずは確認して下さい。
IPv6の設定
- アプリの左ウィジェットから「ウェブGUIを開く」をタップします。
- 初期設定で決めたユーザー名とパスワードを入力してログインします。
- 「WAN」をタップして接続タイプを確認します。
- 「IPv6」の部分をタップして接続タイプを変更します。
WANの接続タイプが自動の場合はIPv6の設定をパススルーにします。
その他の場合はページ内にあるQ&Aを参考にして下さい。
設定が終わったらこちらのサイトから接続できているか確認します。
本体を触ってみてのレビュー
実際の通信速度
今回はPCの有線LAN、iPhoneを5Ghz帯で接続した場合の回線速度を計測しました。
PC(有線)で本製品に接続した場合
iPhone(無線・5GHz)で接続した場合
有線・無線共に十分な速度が出ました。
普通に使用する場面では特に困ることはないでしょう。
レイテンシーも許容範囲内で本格的なネット対戦でも無い限り十分通用しそうですね。
メリット・デメリットについて
今回商品を使用して感じたメリットデメリットをまとめました。
メリット
- 初期設定が簡単
- 動作が安定している
- アプリで簡単に設定が変更できる
- フィルターやルーター自動再起動などを設定できる
デメリット
- 横に大きくアンテナも伸ばすため場所を占領する
- スペックはエントリーモデルなので過度な期待はできない
メリットについて
初期設定の簡単さは先程説明した通りです。
また、本来はブラウザからアクセスして設定を変更する事が多いルーターですが、アプリから簡単に設定を変更できるのは強みの一つだと思います。
色々な機能が盛り込まれているのもメリットと言えますね。
WiFiルーターは定期的な再起動が必要な物ですが、それをスケジュール管理できるのはいい機能だと思いました。
また、追加料金なしで利用できるAiProtection機能もいいですね。
こういった機能は回線速度が大幅に落ちる事が多いのですが、特に通信速度が遅くなる事もなく安定した速さでした。
ただ、ルーターレベルで対策したら絶対に安全という訳でもないので、端末でもちゃんとセキュリティ対策はしましょう。
デメリット
自分は縦置きのアンテナが内蔵されているルーターしか使用したことありませんでしたが、個人的に抱いた第一印象は意外と大きいでした。
説明書にはアンテナを開く角度も指定されているのですが、その幅で開くと結構な設置面積を取ります。
壁掛けはできるので可能な人は壁掛するほうがいいと感じました。
また、スペックはあくまでエントリーモデルなので過度な期待はしないほうがいいと思います。
多くの人には十分なスペックですが、常時接続台数が非常に多い環境や一台で家中の隅々までWiFiを広げたい場合は上位機種の購入をおすすめします。
まとめ
この商品は既存の古いWiFiの移行先や初めての一台にはピッタリな商品だと思います。
スペックはエントリーモデルですが殆どの一般家庭だとこれで大丈夫だと思います。
また、親機として本商品を利用するだけでなくメッシュWiFiの子機にするなどの方法も想定できます。
ASUSのメッシュWiFiはASUSのルーターで固める必要があるので注意しましょう。
総評:多くの人には十分実用的なエントリーモデルのWiFiルーター
終わりに
今回はASUSのRT-AX1800Uを提供頂き紹介させて頂きました。
自宅のインターネットはプロパイダが提供するルーターが必ず必要なので、本商品をAPモードにしなければいけませんでした。
意外とこのモード変更は気付かない事も多いので注意しましょう。
少しでもこの記事が参考になって頂ければ幸いだと思います。
それでは!
コメント
今はRT-AX1800Uをルーターにしていますが、リモート接続ができません。今度はAPモードにしてやってみます。
ありがとうございました!
質問失礼いたします。
二重ルーターをさけるためには、ONU直後のルーターのPPPoE設定をブリッジにすればよいでしょうか?
ONUとルーター一体型のPR-S300NEを使っています。
どちらのルーター部分を利用するか、で迷っています。PR-S300NEをルーターとして使うなら、RT-A1800UはAPモードにしておけばいいわけですね。
基本的に同一ネットワークにルーターが2つある状態が駄目なようなので、どちらか片方にルーター機能を持たせれば良さそうです。
RT-AX1800Uの方にルーター機能を持たせる場合は仰られているようにPR-S300NEをブリッジにすれば大丈夫だと思います。
どちらにルーター機能を持たせた方が良いかまでは申し訳有りませんが判断がつかないです。
個人的には新しい方にルーター機能任せたほうが良い気がしますが、相性もありますし色々試して頂く事をオススメします。