今回は簡単に画像のアップコンバートができるソフト、「Real-ESRGAN-GUI」を紹介します。
以前Cupscaleというソフトを紹介していましたが、今回はよりお手軽に試す事ができるのでおすすめです。
Cupscaleとは違いRealCUGANも利用できます。
ただ、Cupscaleでは動画の高画質化もできるので動画を高画質化したい場合はこちらもおすすめです。
ソフトのダウンロード
Real-ESRGAN-GUIはTorishimaさんが作成したフリーソフトです。
下記サイトにアクセスして最新リリース(Latest)をダウンロードして下さい。
ダウンロードしたZIPは解凍して適当な場所に置いて下さい。
解凍されたフォルダを開いて「Real-ESRGAN-GUI.exe」をダブルクリックするとソフトが開きます。
使い方と解説
ソフトを開くと以下のような画面が表示されます。
Real-ESRGAN
近年出てきた超解像(アプコン)で性能の良さから話題になったモデル。
性能が良い代わりに基本的に動作が重たい。
アニメ、リアルの両方に対応。
Real-CUGAN
アニメやイラストに特化した超解像モデル。
性能はReal-ESRGANに負けず劣らずな上動作が軽い。
制作したのは中国のビリビリ。
ファイル・フォルダの選択
ファイルやフォルダの選択部分は共通事項になっています。
上のタブ(ファイルかフォルダ)を選択した後「フォルダ/ファイルを選択」をクリックしてアプコンしたい画像/フォルダを選びます。
Real-ESRGANの設定
モデル
利用できるモデルは3つあります。
写真などの実写は「realesrgan-x4plus」をそれ以外のイラストやアニメは「animevideov3」をオススメします。
拡大率
アップコンバート後の解像度を選択します。
基本的にRealESRGANは4倍の解像度でアップコンバートする仕様になっています。
2倍、3倍の注意書きにも書いてありますが、RealESRGANの基本的な仕様と違うので特段理由がない場合は4倍拡大を使うべきだと思います。
保存形式
どの種類で画像を保存するか選択できます。
個人的にはpngしか使いません。
jpgにはpngから変換できますし、webpは使用できる環境が限定されるからです。
Real-CUGAN
利用できるモデルやオプションが違うので解説していきます。
モデル
基本的に「models-pro」を使えば大丈夫です。
「models-se」はバリエーションが豊富と説明されていますが、下手に弄ると生成結果がイマイチな事もあり、扱いに慣れてから弄る事をオススメします。
「model-nose」はエッジが細めになる、上2つとは少し違うモデルになります。
ただ、このモデルは下記に記すノイズ除去が使えないので注意が必要です。
個人的な感想になりますが、あまり違いが分からなかったです。
どちらかと言うと次に説明するノイズ除去の方が画質に与える影響が大きと思います。
ノイズ除去
生成結果に大きな影響を与える設定になります。
上の設定は「models-pro」になります。
簡単に言うと「ノイズを除去しない」は既に画像にある細かい部分、例えば服のシワやマーク等の細かい部分をどうするかという事になります。
ノイズを除去しない場合はなるべく残そうとします。
その方がいいと考える方も多いと思いますが、そうすると低解像度特有のジャギジャギも拡大した時に残してしまうという弱点があります。
本来は超解像で消える筈のノイズもディティールとして残してしまう場合があり、イマイチ綺麗になったと感じなくなる事があります。
逆に「ノイズを除去:レベル3」は細かいディティールを犠牲にする代わりに線がはっきりとした画像に仕上げます。
しかし、細かい部分、例えば服の模様やブローチ等といった小物が崩れやすくなったりします。
解像度を上げたい画像がどの程度の画質があるのか、自分が高解像化した画像に求める事は何か、その辺りをしっかり考えながらやると上手くいくと思います。
GPUを使用していると一枚辺りのアプコンはかなり早いので、何回も試しながら頑張ってみて下さい。
解像度
先程のRealESRGANとは違い、4倍が基本という事はないので好きな解像度を選択して下さい。
保存形式は先程と同じなので飛ばします。
終わりに
今回はReal-ESRGAN、Real-CUGANを簡単に使えるソフトを紹介しました。
少し前まで一般人が使える超解像は気休め程度の効果しかありませんでしたが、今は技術の発達により見違えるほど綺麗になりました。
コマンドプロンプトでは難易度が高いと感じてしまいますが、やはりGUIがあると他の人に進めやすくなりますね。
皆さんも是非使用して、他の方に進めてみて下さい。
それでは!
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